定期的に受けたい下部内視鏡検査

大腸カメラのイメージイラスト

下部消化管内視鏡(大腸カメラ)は、腸をきれいにした状態で肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までのポリープ・がん・炎症・潰瘍などの病変を調べます。
他の検査では識別困難な大腸の色調変化や粘膜面の変化を捉えることができるため、小さなポリープの発見も可能です。
疑わしい部位が見つかった場合は、ごく小さい組織片を摘まみ出し、顕微鏡などで詳しく調べることも出来ます。

日帰りポリープ切除も行います

当院では日帰りポリープ手術も行っています。小さなポリープは内視鏡で除去できます。
ポリープ切除をした際には、2-3日間の食事制限や、一週間の旅行、飲酒は避けてください。
詳しくは当院までお気軽にご相談ください。

大腸カメラ検査の流れ

1. 検査前
内視鏡検査は予約制です。予約を取るために事前に来院をお願いしております。
現在治療中の病気、自覚症状の有無、既往歴、手術歴、家族歴などについてお聞きします。
現在、通院中の方は大腸カメラを行っても問題ないか、必ず主治医の先生に確認しておいて下さい。
2. 検査の前日
検査を行う前日は消化の良いものを軽めに取って頂き、午後9時頃までに済ませ、下剤を内服して頂きます。
それ以降も水やお茶は飲んでも構いません。
高血圧や喘息など、指示のあった薬は飲んでください。
3. 当日
検査が終わるまでは食事を摂らないでください。アメやガムを食べたり、タバコを吸ったりすることもお控えください。
鎮静剤を希望される方は検査後、終日、自動車・バイク・自転車の運転はできません。
心臓病、高血圧の方は、事前に主治医等に相談のうえ検査の3時間前までに内服してください。
それ以外の薬は検査後にお飲みください。
糖尿病の方は、検診前に薬の服用やインスリンの注射はしないでください。
なお、当日の収縮期血圧が180mmHg、拡張期血圧が110mmHg以上の場合は、合併症を誘発する恐れがあるので検査は行えません。
大腸をきれいにするため、約2リットルの下剤を数回に分けて飲みます。自宅で飲むのが不安な方は、午前中に来院して頂き、院内で飲むこともできます。
4. 検査
鎮静剤を使用する場合は、ウトウトした状態で検査を始めます。
左側を下にしてベッドに横になります。その体勢で肛門より内視鏡を挿入して検査を開始します。
盲腸より大腸・直腸まで観察し、必要があれば組織を採取したり、ポリープを切除したりします。
検査時間はおおよそ20-30分です(ポリープの数や症例によっては時間が延びることがあります)。
5. 検査後
通常、飲食は1時間後より可能です。
鎮静剤を使用したあとは60分程度、ベッドで休んでいただきます。鎮静剤を使用した場合は、終日、自動車・バイク・自転車の運転はできません。
組織検査やポリープ切除をした場合はアルコール、刺激物の摂取や激しい運動、長い入浴は避けてください。
検査終了後、気になる症状がある方は、すぐに医師までご相談ください。